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ペルソナ5 クリアしての感想

9/25難易度ノーマルでクリア。プレイ時間は100時間ちょっとですが、放置もしたので丁度100時間程度でしょう。
ややネタバレあり。嫌な人は読まないで下さい。

印象としてはペル4よりも簡単になっています。
3DSメガテン4やストレンジジャーニーもプレイしましたが、もっと簡単です。
ゲームで楽しむ時間というのは、様々なことをやらなければいけない現代人は年々減らさざる得ないので、一般向けのゲームが簡単になるのは仕方のないことでしょう。
悪魔合体にしても、昔はスキル継承させること自体が合体法則や属性考慮などで結構面倒でしたが、ストレンジジャーニー辺りからは、継承できるスキル中から自由に指定できるようになりましたし、今作などは合体させてから後付けでスキルカードによって何個でもスキルを付与できます(属性などで付与不可があるかは調べていない)から、無駄に継承吟味をしなくて済むようになりました。

そういう意味ではペルソナ作りはかなり楽になった反面、こだわりの一体の価値は相対的に低下しました。
しかしこれは今のゲームプレイ環境的には良いことでしょう。
賞味期限内に沢山楽しんでもらう為には、あまり意味なく時間を掛けさせていたポイントを見直すのは当然だと思います。

ストーリーはシリーズをずっとやっていれば、「ああ、そういう風なのね」というネタが仕込まれていたり、ラスボスの微妙さと、汚い大人代表的に描かれた「獅童正義」のキャラの微妙さを除けば結構熱い展開だったと思います。

今回は女神転生if...のラスボスだったハザマ的な、孤高のインテリ、幼稚で独善的だがスクールカーストの被害者みたいな奴は○○の担当に集約されており、ゲーム冒頭から敵対的に登場する「獅童正義」が徹底的に高圧的で非道な大人代表として、悪役として描かれています。
が、当然現実の悪党より、首相の座をうかがう程の人間としては明らかに小物感があって、家庭用ゲームで表現できる「悪」の限界を感じてしまいます。
現実の悪というと、やはりどうしても金融の話に集約せざる得なくなり、ステークホルダーが複雑すぎてぼんやりとした陰謀論にならずに表現するにはワールドワイドな展開を避けられないので、ジュブナイルRPGを銘打つゲーム的には荷が重いです。

また、ペル4の隠しラスボスのように、世界を崩壊させようとする神格のようなラスボスもまた居ます。
ということで、ちょっと攻略というか攻撃の対象が印象としてブレてしまうところがあって、勿論ストーリー的には順番に倒していくし、倒す理由もしっかりとあるのですが、やや段取り臭い展開と感じさせる構造になってしまっています。
物語のクライマックスは、冒頭で逮捕される主人公が、いかに脱出し反撃するかが判明していくあたりなのですが、その高潮の波に乗らずに脱出したあと少し鳴りを潜めて、改めて「獅童」に挑戦するという展開と、「獅童」に挑戦する前段階で○○をあっさり倒せてしまう展開、「獅童」を倒した後、この世界をどうにかしようとしている神格への挑戦、と気持ちがブツ切りになって感情移入しづらいところがあります。

個人的に一番良かったのは○○の戦闘シーンで、ボイスアクターさんの熱演ぶりもハマってました。
ただ、獅童にも、ラスボスにも言えることですが、そんな強くないので拍子抜けしてガッカリするのはあります。

攻略的な事も記しておきますが、
10月後半になって、同級生の姉の精神世界のダンジョンを攻略することになりますが、ここでお馴染みの特殊合体材料のランダが出てきたり、剛毅のコープが普通にやっていてもMAXになるタイミングだったり、どうしても30万円かかっても恐らくほとんどのプレイヤーはLv80超の
シリーズお馴染みの最強悪魔の一角であるシヴァを作成すると思います。
こやつが、銃撃系の超強力な全体攻撃を持っていることと、クリティカル誘発系の銃撃スキルや、銃撃補助スキルを継承するのが簡単な為、ラスダン攻略のかなり前からほぼ最強ペルソナを保持してしまうということが起っています。
以前のシリーズでは一週目から自分とレベルがかけ離れ過ぎたペルソナ・仲魔を事故など以外では作成することは出来なかったと思いますが、今回は金さえ払えば簡単に作れてしまうので、そこから後がヌルゲー化に拍車が掛かってしまうのが、ボス戦を楽しめない原因の一つになっていると思います。

ほぼ最強ペルソナを作成運用しといて「簡単で残念」と言うのは、どうかとも思うのですが、実際のところ、今回のボスたちは能力アップや、能力ダウン系のこちらの行動を阻害する頻度がかなり少なく、また、自身も能力アップ、能力ダウン系の行動が少ないですし、行動回数増やすスキル使用頻度も高くないので、そもそも従来シリーズに比べてかなり弱く感じました。
まだ2週目に入っていないですが、クリアしてから色々情報みると、2週目で隠しボスと戦えるようなので、それは楽しみにしています。

味方に関しては
・竜司 マハタルカジャ(全味方攻撃力アップ)・チャージ(次物理攻撃2倍)・物理超特大
・杏 マハタルンダ(全敵攻撃力ダウン)・デカジャ(能力アップ阻害)・コンセントレイト(次魔法攻撃2倍)・火炎魔法特大・ディアラハン(味方単全回)
・真 マハラクカジャ(全味方防御力アップ)・デクンダ(能力ダウン阻害)・メディアラハン(全味方全回)・エナジーシャワー(全味方精神異常回復)
と、他に多数の味方が居るにも関わらず、スキルに恵まれたこの3人で事足りてしまうというバランスなので、他のキャラを使うには愛が必要だったりしますし、ボス攻略も楽になっています。
特に竜司のタルカ→チャージ→ゴッドハンドや、杏のタルカ→コンセ→大炎上(火炎ブースト・ハイブースト込み)が、双葉のサポートによって更に威力アップした場合、ダメージが2000とかになるの(通常の超特大系で強敵には200~500程度の与ダメ)で、必然的にチャージやコンセを持っていない他のキャラを入れる気にならないのはバランス的に気になるかも知れません。
ただし心情的に、竜司も杏も最初期からの主要メンバーなので優遇されているのは使いやすくて良いですが。

メガテンシリーズではボス等の回避率が高くてスクカジャ系(命中・回避率アップ)とスクンダ系(同ダウン)を持っていないと、辛いことがよくありましたが、今回は隠しボスは分かりませんが、基本的にそういうこともないのでやはり全体的に難易度低めといわざる得ません。

とはいえ、時間的にも手軽に遊ばせてくれて、楽しめるところも多々あることを勘案すると、ゲームとしての手ごたえがガッツリでなくても、まぁ十分ペルソナシリーズとしては楽しませてくれたと思います。